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MTF性同一性障害診断書を1日で取得できました。MTF女装子の日常

みなさん、こんにちは。

このブログにたどり着いてくださった方は初めまして、ですね。

Aちゃんです。

今日は朝からクリニックにいって、性同一性障害(MTF)の診断書をもらってきました。

動き始めてから約2か月、改めてこれからMTFとして新しい人生を送っていくことができるんだと、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。

2024年4月19日は私の新しい誕生日。

私の中で、MTFの診断書をもらうことは周りに自分の存在の説明もしやすくなるし、何より自分らしく生きていけることにすごく多幸感が生まれました^^

MTF性同一性障害診断をとる時に必要なものメモ

このブログを見てくださってる人の中で、わたしと同じように「心が女性」でも、診断書をどうやって取っていいかわからない人のために、私自身が実際にやったことをメモ書きしておきます。

<クリニックで診断してもらう時の持参物>

・保険証(使う人のみ)

・自分史(これまでの自分が性別違和を感じてきたことなどの歴史振り返り的な書類。決められたフォーマットはないため、自分で作っちゃっていいです。私はワードで箇条書きにして作りました。)

・紹介状(紹介状持ってる人は持参)

準備したのはこの3つでした。

意外とシンプル~♪

そして、診断書をもらえるクリニックにどうゆう経緯でいったのかを説明すると…

私の場合、まず自費診療でホルモン治療ができるGID外来に行きました。

そこで、ホルモン治療はせずに「先に診断書がほしいです」と伝えました。

「いまの会社や周りへ、自分のことを説明してからホルモン治療をやったり、身体を変えていったりしたいので、ちゃんと説明できるように診断書がほしい」と伝えると先生はすぐに理解してくれます。

そして、GID外来で診断書を出してもらえるクリニックに紹介状を書いてもらい、後日、診断書を取るために指定のクリニックに行きました。(GID外来で診断書を出してくれるクリニックもあると思いますが、私がいったGID外来はホルモン治療のみでカウンセリングとかは行っていないクリニックでした)

今思うのは、自分であれやこれやネットで検索するよりも、連携とれてるクリニックの方がスムーズなことが多いので、比較的早く診断書を出してくれるクリニックを紹介してもらうために、まずはGID外来にいくのがおすすめです。

そして実際に性同一性障害の診断書をもらう時の条件なんですけど、これはGIDのことを熟知した精神科医とかその他指定の科でカウンセリングをしてもらいます。

自分史を提出して、自分の性別に違和を感じてから2年以上経っているか、未成年ではないか、精神障害がないか、将来的に身体を変えて女性として生活していきたいかの項目がクリアだと判断されると診断書は普通に降ります。

クリニックによっては何度も通わせるところもあるそうですが、通うことにあまり意味はなく、ちゃんと理解してくるクリニックにいくと、WHOのガイドラインにのっとって自分史とか話を聞いた上で診断書をすぐに出してくれます。

通常は2人以上の医者に診てもらう必要があるとネットで検索すると出てきますが、身体を変えるSRS手術をする時などの場合、2人以上の専門医に見てもらう必要があるそうです。

それでも診断書を出してくれるようなクリニックは他の指定病院とチームでGID治療の取り組みをしているのでSRSの際も手際よく2名の専門医を手配してやってくれるみたいでした。

診断書がほしい場合は、比較的診断書が出やすいクリニックを探していく方が、お金の面の負担も少なく、今回私は診断書5500円で、診察料は保険適用で2000円程度だったので、7000円ちょっとで自分の根幹の悩みを解消できたように思います。

性同一性障害の診断書を取ることになった経緯

ここで初めましての方もいるので、改めて私がなんで性同一性障害の診断書を取ろうと思ったのか、軽く説明します。

私はいま30代で、プライベートでは女性の姿で、仕事の時は戸籍上、男として働いています。

わたしは幼少期から、男性が恋愛対象だったので、ゲイの人と遊んだりもして、自分はゲイなのかな?と思った時期もありました。

でもゲイの人は恋愛対象が男性なので、男として扱われること、「彼氏になって」と言われることに違和感を感じていました。

男同士が付き合うことって、よくわからない…そんな感じです。

そして20代後半くらいから自然とゲイの人とは遊ばなくなり、次にニューハーフ・女装の業界に身をおくことになります。(そこで出会う男性は自分を女性として扱ってくれた)

そうすると、自分が自分らしくもっとも居心地のいい状態でいれることに気づき始めます。

女性の姿になると、不思議と素直になれましたね。

私は小さいころから、男である自分を受け入れなければいけないと、色々と工夫して過ごしていましたし、10代、20代はとにかく自分を隠して当たり前の生活を歩んできました。

自分が女性として過ごしていきたいと思いながらも、その気持ちに蓋をして実に20年近く、本当の自分を隠しながら生活していましたが、ついに30歳を過ぎたあたりから、自分の限界を感じ始めるようになりました。

体力や気力が底をつきはじめ、体調不良がずっと続き、蕁麻疹とか身体が「もうこれ以上は無理!」という悲鳴をあげてしまいます。

案の定、こんなボロボロの身体の状態で何をやっても上手くいきません状態になりました。

その時に、このままだと本当に自分が壊れてしまうかも‥‥「忙しい毎日の中で自分の気持ちを無視していたことを今、身体が教えてくれてるんだ」と思うようになりました。

そして、一から今まで仕事やプライベートも含め、

・これまでやってきたこと

・これからやりたいこと

・今の感情

・今やりたいこと

・今つらいこと

を独り静かな部屋でノートに整理して書き出しました。

何も考えない。仕事や立場や他の誰かに聞かれないとしたら、自分の本音ってどこにあるの?と自分で自分に問いながら、箇条書きしていくことにしました。

「これは、誰のためでもなく、今身も心も壊れかけている自分のための状況整理だから嘘をつかずに、整理してみよう」

そう心がけます。

状況的に不可能かも…とか、私がこれを望むと今のコレが壊れちゃう…みたいに、頭でっかちになりがちな性格だからこそ、そうゆうのは全部とっぱらって、シンプルに「自分の好きなように生きていい」ってイマ言われた時に自分は何を望むんだろう。

そうゆう気持ちでゆっくりと考えました。

そうすると、”仕事もプライベートも将来的には女性として過ごしていきたい、そしてその考えが本音であり一番落ち着く考え方”だと、整理できました。

そして、そのためには毎日女性の格好で過ごしていきたいし、身体も変えたりホルモンもしたい。

だけど、今一緒に仕事を頑張ってくれてる仲間とか、仕事も大好きだから身勝手に自分のことだけを優先したりはできないなぁ…

そうゆう風にも考えました。

自分の考えを整理した後は、次にその自分の考えと今の状況を照らし合わせて何が必要か見極めていきます。

どんなに自分の気持ちが日々目まぐるしく揺れ動いていたとしても、社会は私を今まで男性としてみなして動いていて、それでうまく回っている部分もあるわけで…

それを急に「整理ができたから私方向転換しますー!」というのはあまりにも強引だし、周りの状況を考えずに先走ることは、これまで支えてくれた人に対しても失礼になる。

そうすると一方的で自己中心的な考えになってしまうので、上手くいくことも上手くいかなくなると思ったんです。

だからこそ、急に仕事とパーソナルな部分を分けるという考えではなく、まずは診断書をもらって、段階的に今一緒に働くメンバーにパーソナルな部分も理解してもらって2つのバランスを取っていくのが今のわたしの最適解だと結論が出ました。

それで診断書を取りに行くために今年の3月くらいから動き始めた、というわけです。

性同一性障害の診断書を取って変わるコト

性同一性障害の診断書をとると何が変わるのか。

「社会と自分が一致する。」

当事者だからこそ感じる感覚ではありますが、これが私の中で一番変わったことでした。

社会が私を見て疑問に思うことでも、性同一性障害なんですと伝えると、「あ、だからか」となります。

話がとてもスムーズになり自分の存在に自信がつくというかなんというか…わかりやすく自分の存在を説明できるようになったのはとても嬉しいことだなぁと。

そして自分がする、すべての選択を自分自身で肯定することができるようになりました。

昔の私は、「本当はこっちを選びたいけど、できるだけ女の子っぽいものは選ばない、変に思われるの嫌だなぁ・・汗。」

リアクションや所作、感性なども、ほんとはこっちなんだけど、「変に思われたら嫌だから男性っぽい(社会的立場で)回答するならこっち。」みたいな感じで発言も色々と頭をぐるぐる回して、気もたくさん使っていました。

「気持ちは女性なんです…」といくら説明しようとも、第三者からの診断を受けていない時にそんなことを言っても「この人変わった人なんだ…」って言われてしまえば、それで終わります。(そんな風に思う人は少ないかもしれませんが、社会には色んな考えがあるので…)

しかし、今は、自分の感性で自分の感覚で、自分を表現しても「心が女性であるという診断を受けている」という事実が、自分自身の支えになりました。

ちゃんと診断を受けることで、自分の存在を社会からも否定されないし、自分自身でも”自分のこと”を否定しなくて良くなったので、ほんとに今は自分の人生を本来の自分で歩んでいる感覚です。

こうゆう話をすると、よく「周りのことは気にせず自分らしく生きていけばいいじゃん!」って言葉を耳にしますが、自分ひとりで完結することなら、自分らしく生きていくという気持ちは素晴らしいことだと思う一方で、私たちのような性同一性障害にとって、自分らしく生きていくというのは一歩間違えれば社会的に犯罪になっちゃったりもしますよね。

例えば、性別変更(生殖機能があるのに)していないのに女性トイレに入ったり、女性風呂に入ったり、レディースDayを利用したり。

自分たちは何とも思っていない行動でも社会は戸惑うのです。そして社会は未知のものに恐怖を覚えるのです。

性同一性障害だと感じている人が社会との繋がりを持ちながら「自分らしく」生きていくためには、ちゃんとそれ相応の手順を踏んで、”自分らしく”を主張していくべきだと私は考えていて、それは性同一性障害で生まれてしまったのだからマジョリティと同じような人生は歩めないことも認識しておくべきだと思うんです。

耳が痛い話ではありますが、これは仕方のないこと。

そうゆう部分もしっかり受け入れてこそ、本当の自分自身を受け入れることだと思います。

そして社会と自分が一致すると感じることは、情意的な部分だけでなく、実生活の面でもすぐに感じました。

それは保険証の名前を、通称の名前で記載できるということです。

国民保険に電話をして「性同一性障害の診断を受けたから、名前を通称に変えてください」というと、女性として活動してる時の自分の名前を記載できるんです。

病院とかでも、女性の名前で呼んでもらうことができます♪

(本名は保険証の裏に記載されるので、問題ないそうです)

それ以外にも、会社の人や昔の友達に仮にセクシャルについて聞かれたとしても、ちゃんと今は、性同一性障害であると伝えることができるので、(わたしは今は伝える気はないですが…)社会とのコミュニケーションも円滑に進むので診断書があるのと無いのとではQOL(生活の質)が変わってくると思います。

昔は、仕事とかにセクシャルなんて関係ないし、不必要に自分のセクシャルやパーソナルな部分は言わなくていい、ってそう考えていました。

でも、自分を偽りながら物事を進めていくのには、限界があるんだなぁと30代を越えたあたりから、強く思うようになって…

ふとしたきっかけで、自分自身の心を抑えてしまう癖だったり、自分の気持ちをないがしろにしてしまったり、そうゆう微妙なズレがやがて大きなズレになって自分の中で、知らず知らずのうちに社会とのコミュニケーションにおいて壁を作ってしまい、空回りすることが増えていったように思います。

全然、自分の考えがまとまらない・・・。

私はどっちの立場(生物学的・社会的立場の男or女性としての立場)で考えればいいの…

男性が好きだけど、それはゲイってことじゃなくて…でも周りから見たらゲイだし…女装だし…

自分のことなんて説明していいかわかんない。

そんなジレンマが本当に続いて、葛藤に悩まされる日々を送っていました。

そうゆう生活の中に溢れるちょっとした違和が積み重なると、すごくしんどくなっていくものなんだと、今になって身に染ます。

※「この仕事が嫌だから女性としての目線で考えたい」という都合のいい解釈ではなく、社会的な性で過ごしてやっていくべきなのか…みたいに混乱してしまうジレンマと葛藤するという意味です。

若い時は、時間は無限にあると思ってしまっていましたし、こうゆうしんどさって自分の気の持ちようでなんとかなるもんだと自分の事をめちゃくちゃ軽視していました。

でも、年齢を重ねるごとに周りも同じように歳をとっていて、病気を患って闘病生活を送る人に時間の大切さを教えてもらったり、若い頃の感覚のままで歳をとってる人が大変そうなところを見かけるようになったりと、自分の生き方についても真剣に考える機会が増えていきました。

そして30代という年齢は社会人としてもそうですし、人生の折り返し地点に差し掛かかった時、このまま女装をし続けて、さらに歳を重ねた時、男性感は隠せなくなってくるだろうし、趣味で女装しているわけではないけれど、周りから見れば、男が趣味で女装してるようなものだし…

とか、もう色々頭がパンクするくらい考えて自分はいったい何者で、どこに向かっているのかがわからなくなって結果、体調崩していました・・・笑

ちなみに趣味女装さんを否定しているわけではないのでご了承ください。

でも自分がMTFだと認識していれば、男感が出たとしてもきっと周りにちゃんと説明できるし、男感が出たとしても、自分では女装をしているという感覚はなく、男感の強い女性として自分を受け入れることができるとも思っています。

なんか変な考え方かもですがw

つまり、何が言いたいかって言うとMTF診断書を取得することって、自己判断的な自認の性別でいるよりも、ちゃんと診断を受けて、自分が女性としての心を持っていてもいいんだと、自分自身を受け入れるための明確な”資格”を手に入れることのように思うんです。

それくらい自信がつきます。

自分が性同一性障害だと認識してから、自分のアイデンティティの拠り所ができ、あらゆることがすごくシンプルにつながっていく感覚…

自分の中で整合性がやっと取れた感じがして、これからの自分の人生を考えた時、自分らしく人生を楽しんでいけそうな気がします。

性同一性障害だと診断された時から、これまでの苦労とか探していた答えがすべて腑に落ちるので、この診断は私にとっては改めてすごく大切で大きなものだったと思います。

ちょっとまとまりのない文になって読みにくかったかもしれませんが、性同一性障害の診断書を取りたいと思ってる人の何かの参考になると嬉しいです。

それでは今日はこのへんで!

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